貧困率
貧困率とは、国民平均所得の半分以下の
所得しかない人と割合です。
厚生労働省が12日公表した
10年の国民生活基礎調査によると、
低所得の人の割合を示す「相対的貧困率」が
16.0%となりました。
2006年の前回調査より0.3ポイント
悪化です。
85年以降最悪で、
国際的にも高い日本の貧困率は
改善されていません。
所得の低い非正規雇用労働者や
年金暮らしの高齢者らの増加が
要因と考えるのが一般的なところでしょうか。
あと気になるのは、
母子家庭など「一人親世帯」の貧困率です。
50.8%となっております。
非常に高い数値ですが、
3年前より3.5ポイント減っており、
97年に最悪の63.1%に達した後は
減少傾向です。
笑えないのが、
母子世帯の年間所得は200万円台で
大きく変わっていないのに対し、
非正規雇用の増加などで
全体の平均所得が下がっているため、
母子世帯の貧困率は減っているという
理由です。
世界に目を向けてみても、
日本の貧困率は ひどい状況です。
経済協力開発機構の調査では、
日本の貧困率は加盟30カ国中4番目に悪く、
一人親世帯は最も悪いです。
国民全体が貧困という国家も
もちろんあるのでしょうが、
日本は世界第3位の経済大国です。
本当に いろいろな問題が
ありますが、政治のリーダーシップに
期待するしか無いですね。