働き方
行政用語に「標準労働者」という言葉があります。
「学校卒業後、直ちに企業に就職し、同一企業に継続勤務している労働者」
という事です。
このような働き方を「標準」であると言えてしまうくらい、日本は
極めて安定した社会だったのでしょう。このような安定した雇用社会は
1950年代に始まったそうです。
会社による「安定」か、会社からの「自由」か。
しかしながら、時代は変化しました。安定した雇用というものが
保障されなくなってきました。
「自由」が価値を持つのは、「安定」が当たり前にように存在する時
だけです。
少子高齢化による社会保障への不安、経済成長が見込めない観点からの
不安、などを考えると、日本人の安定化志向は、ますます進むのではないかと
感じます。「標準労働者」になりたいと考える人が増加しそうですね。